Forever 21とH&Mが天神西通りに並んで出店する!!2012年春に開業!!
天神西通りにForever 21とH&Mが出店すると、2011年6月15日に正式発表された!
(以下の記事は正式発表前に書かれたものであるが、西通りにおいては、開発報道もしくは出店情報がなかなか明確にされない。そのことを多少でも分かって頂けるのではないだろうか。)
天神西通りの開発報道は如何になされたか?
まずは、天神西通りの開発に関する新聞記事を振り返ってみよう。
2010年
09月22日 毎日新聞→九州、フォーエバー21、H&M進出へ天神西通り沿い建築中商業ビルに。
09月22日 毎日新聞→フォーエバー21、H&M進出へ若者の高い集客力期待。(22面)
09月22日 読売新聞→H&M天神進出検討!2012年 同ビルにフォエバー21がテナント候補。
09月30日 読売新聞→商都・天神新たな潮流。アバクロ進出、H&Mが進出検討。
11月11日 毎日新聞→アバクロ天神オープン!西通りにはフォエバー21とH&Mが進出検討。
2011年
01月05日 西日本新聞→H&M フォーエバー21来年4月天神出店フォエバーは首都圏以外で初。
01月06日 日本経済新聞→フォーエバー21天神出店フォーエバー21とH&Mが12年4月に出店。
ご覧のように、年を越して、2011年1月からはどの新聞も、来年、4月天神出店と歯切れよく書いているが、2010年中の9月ごろは、フォエバー21とH&Mが進出検討と少し引いた感じの表現であった。
しかし、私はそのころから新聞各紙の出店検討という表現には違和感があった。天神西通り沿いのその場所はラインビルの跡地で7月か8月まで広い駐車場になっていたところである。9月22日といえばすでに工事がスタートしていて、「(仮)大名プロジェクト解体工事」というあまりみかけない奇妙な文言の看板を掲げて、どんどん杭打ちもしくは杭の解体工事をしていたときであった。
去年の9月ごろも景気はあまりよくない状況であった。その中で出店検討などという曖昧な話であんな大きなプロジェクト(敷地面積:約550坪、床面積:約8000㎡)が始められるであろうかと思った。
私はテナントからはっきりした契約なりの意思確認なしに、上記のようま大規模なプロジェクトなどはじめられないと思った。
また、それ以前2009年の春にはH&Mについてはラインビル跡地に出店するという話をある偶然から私は聞いていたのである。
私はある理由からその時点からこれは決定した話ではないかと強く感じた。
従って、9月22日の読売新聞の記事を知ったのは10月に入ってからであったが、ついに来たと感じた。年を越して2011年に入ってからは出店の時期(2012年4月)まではっきり記事に書かれ確定した。
というよりも、最初にこの土地に関わった大手商社がプロジェクトマネージャーであった時代から証券化というスキームもテナントも大筋変わってないのではないだろうか。
なぜなら、この大手商社は関西においてH&Mを核テナントとするプロジェクトを成功させているからである。
また、天神西通りにはすでに、同じく世界的なファストファションのZARAが出店しており、アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)が去年2010年11月に銀座に次ぐ日本2号店を出店している。これに加えてこの旧ラインビル跡地にはフォーエバ21とH&Mが出店すれば、毎日新聞(2010年9月22日第1面)が書いたように九州のファストファションの一大拠点になるだろう。しかし、ある意味、良くも悪くも天神西通りが銀座化されるということでもあると思う。
来年、天神西通りではフォーエバ21、H&M、ZARA、アバクロンビー&フィッチがそろい、他にもこの近くには既存のBEAMSやユナイテッドアローズ、アディダス、ビルケンシュトック等々のブランドがある。また西に得難い不思議ラビリンスの大名が広がっており、南にも個性的な店舗群を有する今泉が控えている。そうであればこそ天神西通りはどこにもない独特な商業エリアとして輝き続けると思う。
さりながら、ここで忘れてならないのが、福岡地所が発表した第2キャナルの構想であ
る。H&Mがここにもなんと9月に出店することになっているのだ。これは天神西通り4月出店より半年以上も早い。
第2キャナルもまた店舖の顔ぶれをみればファストファッションの拠点をめざしており厳しい競合関係となると思われる。(第2キャナルに出店予定とされるブランドはH&M、ユニクロ、GAP、コレクトポイント等であり、ファストファッションの拠点を目指していることは明らか。)
また、福岡地所にあっては、テレビ、雑誌等のメディア戦略を得意としおり、ある種のメディア戦略はすでに始まっているように思う。
一方、天神西通り勢は幾分かの大手小売業者などもいるが中小ビルのオーナ、ファンド系ビル所有者、ブランド店舖、中小小売業者等で成っており、力を一つにまとめることの極めて難しい、ばらばらの集合体でしかない。そのため、メディアに対しても一定の力を持っていない。そのような中で半年余りの時間差をどう克服し、どう戦うのかを天神西通り勢は真剣に考えるときが来ていると私は思う。
天神西通りも、天神、大名という、商業者にもお客様にも、やすらげる巨大な商空間に包まれてその豊穣だけを頂くのみで、後はあんかんとしいる、というわけにはいかないのではないだろうか。
Forever21
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